会社を知る社長からのメッセージ

代表取締役社長

石田裕之

創業の経緯

私がこの業界と出会ったのは、高校を中退し、アルバイトを転々としていた16歳の頃です。知人の紹介で、農家の方がオフシーズンに手伝いに来るような、4~5人の小さな町工場に入社しました。人手不足ということもあり、入社したばかりの私にも次々と仕事が任され、そのおかげで短期間で多くのことを覚えました。
最初は見習いとして、削ったり穴を開けたりといった単純作業でしたが、その作業に楽しさを感じ、この職種に強く興味を持ったことを今でも鮮明に覚えています。そこから少しずつ溶接や組立作業も経験し、製造の一連の工程を習得しました。そして、ある日の勤務中に「この仕事で社長になろう」と思い立ちました。
それからは、経験を積むために転職。設計や管理の仕事を学んで、30歳で独立しました。その年はちょうど2000年で、ミレニアムの花火が上がっていたこともあり、記念の年に起業したんだと、今でもその瞬間は印象に残っています。

今までと今後の展望

起業して最初は一人で図面の仕事をしていました。しかし一人だと面白さが足りず、3か月後には知り合いの小さな工場を借りて鉄骨製造を始めました。これが今の会社の原点ですね。当時はデフレ経済の影響もあり最初は自分の給料すらままならない状態でしたが、良いお客さんに恵まれたおかげでここまで会社を大きくすることができました。
また、設計が弱いと感じたらその部分を強化し、製造が弱ければそこを補強する、といった形で常に弱点を補いながら成長してきました。工場も4回の移転を経て、徐々にキャパシティを拡大してきました。リーマンショックの際には一度倒産の危機に直面しましたが、その時は「ケセラセラ」の精神で乗り越えました。自分が終わりだと思ったらそれで終わってしまうけれど、諦めなければ何とかなる。それに感覚的に終わる感じも全くしませんでしたね。

今後の会社の展開としては、上限無く・際限なく・できる限り大きく成長させるつもりです。従業員に安定した雇用を提供したいという思いはもちろんですが、創業当初に「どうせすぐになくなるよ」と言われたことが悔しかったというのも、会社を成長させたいという想いにつながっているかなと思います。後世に残る会社にしたいので、その意味で100年続く会社を目標にしています。

現在は、より強固な会社にするためにガバナンスの強化や人員の補充を進めています。また、TPM上場やSグレードの取得に向けた準備も進行中です。ビジョンとしては、まず地元雇用に貢献しながら生産量を増やし、競合の少ない市場での優位性を確立。これにより粗利益率を向上させ、上場を果たして知名度を高め、工場のグレードを向上させていきたいと考えています。

大切にしていること

当社で大切にしていることは大きく3つあります。
まず1つ目は、「費用はいくらかかってもいいから、品質を極めろ」ということです。従業員にも常々伝えていますが、とにかく品質が大切です。品質が良ければ必ず仕事は来るので、安定した経営のためにも品質には絶対に妥協しないようにしています。新しい機械を導入したり、グレードの取得もその一環です。

2つ目はちょっとした不具合や間違いがあったときは、その場で改善させるようにしています。特に、一生懸命やっている相手には言いづらいこともありますよね。でも今ここで伝えなければ物事は前に進まないので、時には嫌な思いもしますが、見て見ぬ振りをせず、その都度対応することを昔から意識しています。

最後に3つ目ですが、よく「社長は右腕を育てろ」といいますが、右腕が1人だけだとその人が居なくなってしまったら、会社として困ってしまうので、社員全員が右腕となるよう環境作りや業務の委譲を行っています。その方が強い会社になりますよね。

他には、セクショナリズムや壁がなく、自由に発言できる職場作りだったり、新しいことに積極的に挑戦し、常に変化を追求できるような雰囲気作りをしています。「社長こうですよ」などと建設的な意見を言ってくれる人が好きなので、そういう社員がどんどん増えてくれたら嬉しいです。

また、営業の際は最初は私が関わりますが、あとは専務や常務に任せてしまいます。実際に活躍するのは現場のプレイヤーたちですから、彼らが力を発揮できる環境を提供することを意識しています。

外部の人々に「良い社員が多くてこの会社は素晴らしい」と思ってもらえることが理想ですね。

メッセージMessage

経営理念には、私がどんな会社を作りたいか
という思いをそのまま反映しています。

地域の人々がいい会社だと
噂してくれる会社にしたい。
地域のご両親が子供を就職させたいと
思う会社でありたい。
お客様にあの会社に任せれば大丈夫と
思ってもらいたい。
自分一人ではなく、
社員全員で成長していきたい。
このような思いが
現在の経営理念につながっています。

この思いを共有し、一緒に100年続く会社作りをしてくれる方を、心よりお待ちしております。

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